そのサプライズ動画、結婚式で流して大丈夫?「愛を込めて花束を」失敗例と感動的になる作り方

「愛をこめて花束を」新婦ゆかりの地を巡るサプライズビデオ
「愛をこめて花束を」新婦ゆかりの地を巡るサプライズビデオ

新郎が新婦のゆかりの地をめぐる「愛を込めて花束を」。定番のサプライズムービーが駄作になりかけました。失敗ポイントの反省と、感動的になる作り方、撮影方法や編集のコツをまとめてみました。

新郎が新婦のゆかりの地をめぐる「愛を込めて花束を」。定番のサプライズムービーですが、あるお客様の動画を編集していると

・建物だけ写ってて新郎登場しない
・真顔で笑顔なし
・ノーリアクション
・動画素材が少なすぎ
・編集したら1分しか使える部分が無かった

指示書に書いてあるテロップも、
「新婦の生まれた場所」
「新婦が通った小学校」
「新婦が通った中学校」
「新婦の職場」
となってました。
そんな解説いりません。見ればわかります。

これは……まずい。
ただの旅行動画になってる……
かつてないレベルの駄作になってしまうのでは…?

結婚式で上映したとして、新婦さんに喜んでもらえるとは思えない。

この動画の元祖(?)がウケたのは、新郎本人のキャラとリアクションのおかげだと思うんですよ。こう言ってはなんですが……貴方そういうキャラじゃないですよね? 真顔でノーリアクションですし……

でも、新婦のためにサプライズをしたいって気持ちを感じるんだよなぁ。

「もし、撮り直してきてくださいと言われたらどうします?」
「撮り直してきます!!!」

ナイスガッツ!!!!
じゃあ、コツを教えますね!

これは、数年前に本当にあった話。

ゆかりの地を巡る意味

「愛をこめて花束を」系の動画のコンセプト、考えてみてください。

結婚という大きな節目だからこそ、昔を振り返る。産まれた場所から始まって、学校通って成長して、就職して新郎と出会って結婚する。
「思い出を振り返る」ために、ゆかりの地を巡っているんです。

新郎の動画だけでいいのか?

で、ここで考えてほしいんです。
「思い出を振り返る」ためのパートで使う動画が、新郎が学校で遊んでるシーンで良いと思います?
新郎が遊んでいる姿を見て、新婦も同じ遊びをしてたのかなとか、こんな生活してたのかなとか想像膨らみます?

いや、無理でしょ。

この動画本来のコンセプトを考えるなら、新郎はリアクション無しでも良いはず。

当時の写真を入れよう

新婦の思い出を振り返るためには、当時の写真がベスト。
小学校に通っている頃の写真を見たら「昔はこんなだったんだ」という新しい発見があります。当時の友人や親族にしてみれば「懐かしい!」という気持ちにもなりますよね。
当時の写真が入ると、友人や親族に楽しんでもらえる動画になるんです。

ちなみに枚数は多くなくて良いです。1枚でも構いません。プロフィールビデオで使わなかった写真でOKですよ。
新婦の両親に相談して、こっそり写真をもらってきてもいいですね。

両親に当時のエピソードを聞いてみよう

もし両親に写真をもらいに行くなら。当時のエピソードもその時に聞いてください。

例えば小学校時代。足が速くてリレーの選手に選ばれたとか、いつも姉にくっついてばかりいて保育園でも同じクラスにいたとか、笑えるエピソードがあるかもしれない。「あったねそんなこと!」と懐かしんでもらえるかもしれませんし「まじか!笑」ってなるかもしれません。

エピソードを聞く事は、動画の撮り方にも影響します。
学校と行っても広いですからね。どこが思い出の場所なのか知らずに撮ると、全然違う所を撮っちゃったりするわけですよ。でも、エピソードが聞けていれば場所の想像がつく。

例えば小学校時代。足が速くていつもリレーの選手だったなら、校庭です。新郎が校庭を走る動画を撮っても良いですね。新郎が走った動画の後に新婦の写真をつなげるんです。

新郎はナビゲーターになってほしい

新郎に一切出演するなって言ってるわけじゃないです。
大事な役割は思い出の世界に向かうためのナビゲーターです。何部に所属していたとか、どこの教室にいたとか、好きな事は何かとか、新婦さんの歩みをリサーチしてください。思い出の場所を見つけて、そこで動画を撮るんです。
動画を撮るときは、面白い動きを狙わなくていいですよ。元祖のように芸人にならなくてもいいんです。例えば音楽室だったら、ピアノを弾いてる風に動いてみるとか、昔新婦がやったと思われる事をやってみるだけでOK。

あ、動画撮るときは笑顔でお願いします!笑顔大事!基本は常に笑顔でね!
とても大事な事なので3回言いました。

撮影のコツ

よく聞かれるのが「撮影のコツ」です。

カメラの取り扱いに関してはこちら。
・スマホでOK
・横画面で撮影
・4K、HD、両方問題なし
・新しいスマホの方が綺麗な事が多い

具体的な撮影のコツはこちら
・人物が遠すぎないように撮る
・小学校など場所を見せたい時は、校舎全体が見える場所から撮る
・カメラが移動するときは専用のスタビライザーがあると良いが
・揺れないように気を付けて撮れば案外大丈夫
・撮影は前後3秒くらい長めに
・撮影した素材は編集が終わるまで消さない

データの取り扱いに関してはこちら。
・LINEやメールで送ると画質が劣化
・ファイル送信専用のURLを発行してもらい、そこに送信がベスト
・iCloudやGoogleドライブ等、クラウドを使うのはアリ
・iPhone同士ならAirDropもアリ

「愛をこめて花束を」系ならこんな感じです。

編集開始

素材集め、おつかれさまです!ここからはプロの仕事です。今回は参考動画があるわけですし、バージョンアップしていけば良いだけです。

オープニングは思い出感を強く出すために写真がたくさんフレームに入ってる演出を選択。

思い出の場所に行ったら、新郎が多少アクションして、新婦の当時の写真に切り替え。「旅行先で迷子になったけど、自分の車を駐車場から探し出してそこでじっと待ってたの」など、思い出エピソードも入れました。
そして、新郎との出会いの場所。

花の色あてクイズ、いる?

2番が終わって、転調。花の色が出てきます。
——–
Flame, yellow, purple, sky blue Pink, yellow, green, ash, brown
あなたに贈る色は
——–

……この色あてクイズ、必要ですか?
色の羅列を言われても「???」ってなるだけじゃないです?

それよりは言葉を入れたほうが良いと思うんですよ。
「思い出の地を巡ってみて」
「新婦はみなさんの愛情があったから」
「こんなに素敵に育ったのだと感じました」
「大切な一人娘が結婚することに様々な気持ちがあると思います」
「これからは僕にも一緒に新婦を守らせてください」

こういう感じ。
これを出してから、花を集めに行きましょう。みなさんの愛情の花を集めて、新郎の愛の花も入れて、それを花束にしてプレゼントするんです。
「俺と出会ってくれて、ありがとう。結婚してくれて、ありがとう」
プレゼントする時にそんな言葉と一緒に渡したらいいんじゃないでしょうか。

花の色あてクイズも良いですが、この方が感動がワンランクアップすると思います。

まとめ

……この動画、サンプル許可もらっていればお見せできたんですけどね! 数年前に作った物という事もあって、連絡つかなかったんですよ~~?? 残念。

「愛を込めて花束を」サプライズムービーはもはや定番と言っていいほどですが、もっと感動的に制作できると感じています。

感動的な動画に仕上がったと感じる時って、音楽の盛り上がりと良い言葉がシンクロしているんです。サビに伝えたい言葉を持ってくると感動が半端ない。
でも音楽だけで言葉を入れない動画だと、良い感じだけど泣くほどではないな~ってなるんです。このサプライズムービーは正にそれです。「言葉」が足りていないから、足したら化けるんだなと作ってて思いました。

最後に、今まで作ってきて一番感動的だったサプライズムービーがこちらです。曲はONE OK ROCKのWherever you are。愛を込めて花束をではないですが、音楽と言葉がシンクロするとこうなるというのが実感いただけると思います。

今まで1000以上の結婚式ムービーを作ってきましたが、一番感動的なのはこれだと思っています。編集中に泣いたのはこの時だけ。

撮影が上手いわけじゃないんです。
音楽は結婚式の定番ソングWhenever you are。
目新しさはありません。

でも感動するんです。
いったい何に?

困難にぶつかっていくチャレンジ?
新郎の人柄?
言葉?
新婦のお母さんの愛?

この新郎なら大丈夫。
絶対幸せな未来が待っている。
そう思えるサプライズ動画です。

このムービーも制作秘話が色々あるのですが、それはまた別のお話。

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