プロが教える余興ビデオの作り方 『日々の音色風』

49分割画面のハート色補正
49分割画面のハート色補正

多人数で余興動画を作るなら一度は憧れるのが『日々の音色風余興ビデオ』。
みんなで作り上げる一体感がすごくイイ!完成した時の達成感もさることながら、上映した時にお二人に感動してもらえること間違いなしのムービーです。

リンク先の動画は、新郎様が新婦様にサプライズで制作したそうです。ソフトにFinalCutを使っているあたり編集経験者だと思いますが、実はこのビデオは経験者でも制作が大変なんです…。結婚式の準備だけでも大変なのにそれに加えてこのビデオの制作、新婦様のためにここまでしてくれる新郎様、素敵ですね!

編集サービスご利用のお客様からも作り方を教えてほしいと要望を多くいただいておりますので、今回はこちらの作り方のポイントを1シーンずつ解説させていただこうと思います。

この記事は

お店でプロと相談しながら動画が作れる余興編集サービスの紹介です。制作実績2000個超のノウハウで余興作りをしっかりサポートします。

機材の準備

日々の音色風余興はカメラを固定する必要があるので、スマホでは撮影できません。必ず三脚を用意してください。また、ビデオカメラの液晶画面をひっくり返して撮影している本人が自分を見られるようにしておくのもポイント。どのように映っているかをみられるようにして、位置を調整しながら進めてください。

ちなみに元祖日々の音色は、パソコンについてるwebカメラで撮影しています。リンク先動画もパソコンで撮影していますが、ビデオカメラの方がボタンを押すだけで設定いらずなのでビデオカメラをおすすめします。

画面分割のコツは撮影時の「余白」

画面分割は、四隅を大きく空けて撮っておくのがコツです。どうしても動画ごとにズレが生じてしまうので、編集時に位置やサイズを変えて調整できるようにします。

この画像くらいの余白を空けて撮影しておけば大丈夫。撮影する人が複数人いるとズレが大きくなりがちですが、この方法ならそれもカバーできます。

タイミングを合せるためBGMを流す

日々の音色風余興の難しいところは、同じタイミングでアクションをするところです。みんな動きを揃えるには、スマホでBGMを流しながら1、2、3、4と手拍子を打ってあげるのがベスト。カメラマイクに入ったBGMは編集の時に消音するのでリズムを取りやすいよう大音量で流してください。
撮影者が複数人いる場合は4拍子の1拍目でアクションする等のシンプルなルールを作るのが良いと思います。

二人の顔を合わせて新しい顔に

位置を合せるのが難しいこのシーン。ですが余白を取って撮影しておけば大丈夫。

大きくずれるとさすがに難しいですが、多少の誤差は編集時に気づかれないよう位置を動かして調整します。

4人の場合も作り方は一緒。2人よりも難しくなりますが、余白を作って撮影すれば編集の時になんとかなります。

ちなみに、本家版のように目や口に動きをつけても面白いですね。

タイミングを合せてアクション

別々の画面なのに、写真を撮りあってる不思議なシーン。こちらはタイミングを合わせて画面の端からカメラに映らないようにフラッシュを焚きます。タイミングと方向が合っていれば1画面にまとめた時にうまくいきます。

そしてデジカメの液晶モニターには、隣の人の写真が!このカットは、事前に撮っておいた写真を最初からデジカメに表示させておくのがポイント。撮影中もこの写真が表示されていたままアクションしていたということです。フラッシュを焚くときに、本当に撮影しちゃうと別の画面になっちゃうので気をつけてくださいね。

画面を飛び越えてジャンプ

この映像も、タイミングが命。BGMを大音量で流して、液晶画面を見ながら演じてもらいましょう。画面に映らなくなるようにしっかり出るのがコツです。

この後の牛乳一気飲みはオリジナルの箇所ですので、それぞれの新郎新婦に合わせてアレンジしてみてください。職業や思い出の何かに絡めて展開するとより笑いが取れると思います。

画面分割、49人全員集合!

いよいよクライマックスに向けて49人が全員揃いました!画面分割は、2×2、3×3、4×4、5×5…という風に縦横が同じ数になるように作ります。なので、人数が合わない時がどうしても出てきます。その時はゲスト出演をお願いするか、何人かに2か所担当してもらいましょう。

ちなみに、この分割編集はパソコンの処理能力がかなり必要なせいか、自分で作ろうと思ったけれどできなかったという方が多くいらっしゃいます。専用のソフトがないと意外と大変なんです。これ。

Remote Studioで編集する場合、タイミングがずれていたらスローや早送り効果をかけて微調整します。

虹色から赤に切り替わる部分は、編集で行います。

ハートの大きさに注意

紙いっぱいにハートを書きたくなるところですが、3分の1くらいの小ささで書くのがポイントです。

画面いっぱいにハートが映るようにカメラに近づけたとき、紙いっぱいに描いてしまうと画面を覆えないので気を付けてください。

イラストを撮るときも余白をもって

イラストを撮るときも余白に注意します。

余白さえあれば編集で調整して綺麗につなぎ合わせられます。

画面中央、四隅に手を揃えるのがポイント

新婦さんを中心に手で囲い枠を作るこのシーン、全員で位置を合わせるには手を広げた時に必ず画面中央または画面四隅に手があるように演技してもらいます。そうすると別々で撮影してもみんなで綺麗に枠を作れます。

もこもこ動く文字は編集で

かわいく動く文字は6~10フレーム(約0.25秒)で小さい文字と大きい文字を切り替える編集を行います。文字は通常手書き風フォントを使って作成しますが、本当に手書きがいいということでしたらスケッチブックに書いてもらってスキャナーで読み込み、加工します。

最後に

長くなりましたが、日々の音色風余興のポイントは「タイミング」です。みんな一カ所に集まるわけではないのでそろえるのが難しいところですが、歌詞のこの部分でアクションしてもらうなど分かりやすい指定で演技してもらってください。

最後まで読んで頂き、ありがとうございます。分かりにくいところなどありましたら加筆訂正しますのでお問い合わせフォームお客様相談窓口をぜひご利用ください。

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