水曜日のダウンタウン風に結婚式の余興ムービーを作成【制作事例】

お客様に必ず喜んでいただける余興ムービー。それはバラエティ番組のパロディです。「自分たちが撮影した動画がテレビ番組みたいになってる！」「クオリティ高すぎる」「新郎新婦にめっちゃ喜んでもらえた」「式場の人にどこで作ったか聞かれた」などなど、感謝の言葉をいただきます。
今回制作させていただいた水曜日のダウンタウン風の結婚式余興ムービーも会場は大盛り上がりしたそうです。ありがたい事にサンプル公開OKをいただきましたので、動画を紹介させていただきます。ブログでは作り方も紹介します。必見です。

「作ってみたいけど難しそう」と思う方が多いですが案外作れちゃうものです。やる事を1つ1つこなしていけば大丈夫ですよ。サンプル動画の制作過程を例に見てみましょう。

面白い企画がおもいつけばそれを軸に考えてみてください。例えば結婚式なら「新郎尻にしかれてる説」という説を立てたとしたら、友人からのエピソードを集めたり、両親にインタビューしてみたり。柱となる説がすぐに思いつくようなら、それを中心にしてください。

水曜日のダウンタウンのスタッフじゃないですし、「説」が思いつかない時もありますよね。よーく分かります。僕も企画を考えるのは苦手です。そんな時は行き当たりばったりでOKですから新郎新婦を隠し撮りしてみましょう。付き合っている時のエピソードや、どんなプロポーズだったのか。思いもしないネタが出てくるものです。

ちなみにサンプル動画の場合も企画段階と撮影後で「説」が変わりました。
説1：新郎が頼りない説→新郎の大クセが気になる説
説2：新郎何されても怒らない説→喧嘩した時の対処法を一丁前に回答する説

思いつかない時は悩んだって仕方ありません。外からネタを仕入れてみましょう。いきなり撮影しても良いですし、軽く電話してもOKです。意外なネタが見つかるかもしれませんよ。
(電話する時は一応録音しておいてください。割と使えます)

隠し撮りってテレビ番組では普通にやってますけど意外と難しいんですよ？

1. バレないようにカメラを隠す
2. 長時間安定して撮れる
3. 声をクリアに撮る

カメラを隠して終わりじゃないんです。「長時間」かつ「安定」して撮る事。バッテリーが切れない事。SDカードの容量に気を付ける事。そして、特に「声」のトラブルが多いですね。特に居酒屋では隣の席の声が入ってしまったりしがちです。そんな時にはどうすればいいのでしょうか？

ポイント1つ目は、カメラの他にスマホも使う事です。机の上にスマホを置いてアプリで声だけ録音してください。編集する時にカメラの音声とスマホの音声を合わせればあら不思議。周りの騒音でかき消されていた声が聞こえるようになりました。
サンプルのお客様の場合もカメラのマイクのは隣の席で喋っている声がガンガン入っていたのですが、スマホでも録音してくれたおかげで声がとてもクリアに仕上がりました。

事前にカバンやかごにカメラを仕込んで隠しましょう。ハンディカムの場合はレンズが大きいため、レンズに居酒屋の照明が映りこんでしまってカメラがバレる事があります。かごや段ボールの壁から少し話して奥側に設置してみましょう。うまく隠れます。

設置場所は被写体から1m～2m程度離しておけるとベストです。隠し撮り用の超小型カメラやスマホはバレにくい反面、映像が暗い事があります。最近の4K対応ハンディカムは明るく撮れるので持っていれば活用していきましょう。

「ハンディカムを持っていないからスマホでなんとかなりませんか」というご相談をいただきます。
スマホで撮れなくもないですが、

• バッテリーが持たない
• スマホが倒れやすい
• 熱暴走して止まりやすい
• 空き容量が足りなかった

という失敗例があります。台本があってやり直し可能なら良いのですが、ドッキリは1度きりで失敗できません。撮れたと思ったら撮れてなかったというリスクは避けた方が良いでしょう。

それでも「どうしてもスマホで！」というなら、沢山スマホを設置してください。プロ用の編集ソフトには、複数台のカメラ映像を一覧表示してどのカメラを使うか選択できるマルチカム編集モードがあります。

普通におしゃべりしていれば大丈夫ですが、「話を聞く」という事を心がけてください。まずは良い例から紹介してみましょう。

友人：初デートの場所は？
新郎：水族館
友人：いいね～！どうだったのよ
新郎：色々見れて楽しかったよ
友人：めっちゃ恋人してるね
新郎：自然とロマンチックな雰囲気になったのは良かったね
友人：聞いた話だと人生の一大事もあったんだよね
新郎：あーそうなんだよ
友人：詳しく詳しく
新郎：めっちゃ緊張した

これを編集するとこうなります。

テロップ(文字)：Q.初デートの場所は？
新郎：水族館。色々見れて楽しかった。自然とロマンチックな雰囲気になったのは良かったね。

次に失敗例を見てみましょう。よくある失敗は「一問一答になる」「質問者がしゃべりすぎ」この2つです。例えばこんな感じ。

友人：初デートの場所は？
新郎：水族館
友人：色々見れて楽しいよね！
新郎：そうなんだよ！
友人：自然とロマンチックな雰囲気になるしさ
新郎：そうそう！
友人：プロポーズもそこでしたんだって？
新郎：うん
友人：緊張した？
新郎：そうなんだ

これを編集すると……

テロップ(文字)：Q.初デートの場所は？
新郎：水族館
友人：色々見れて楽しいよね！
新郎：そうなんだよ！
友人：自然とロマンチックな雰囲気になるしさ
新郎：そうそう！

常に友人が聞きだしている感じになります。友人の言葉をカットして新郎が話しているようにしたい所ですが、新郎の言葉だけを抜き出すとこうなります。

テロップ(文字)：Q.初デートの場所は？
新郎：水族館。そうなんだよ！ そうそう！

これでは言葉の意味が無くなってしまいますね。
つまり、隠し撮りやインタビューをする時の鉄則は「本人に語ってもらう事」です。質問者がしゃべりすぎてはいけません。うまく話を引き出す質問の仕方が大事です。

準備をしたら、後はひたすら撮るのみ！
・余興なにやる～？という企画会議
・お店や部屋にカメラを仕込む準備風景
こういう動画も撮っておけば後から使えるかもしれません。特に台本無しのドッキリの場合は使える絵がどれくらい撮れるかが分かりません。「撮ってみたけど使える絵が少なくて困った」というケースもあるため、とりあえず撮っておくと保険になりますし、メイキング風景が意外と面白くてイイ味出す事もあります。上手く撮れたら使えばいいくらいの軽い気持ちで撮っておきましょう。

エクセルより一部抜粋

どんなエピソードが撮れているか整理すると全体をどう作れば良いかが見えてきます。

動画の使えそうな部分が整理できたら、その表を元に全体の流れを考えます。「説」を複数設定してもいいですし、面白そうなもの1つに絞ってもOK。

サンプル動画の場合、構成はこんな感じでした。

□導入
幸せ絶頂の二人。〇〇(新郎の名前)、〇〇(新婦の名前)。
（写真＋簡易プロフィール表示）
印象は二人とも明るく・おおらか。だがしかし、二人には知られざる一面がある「説」が浮上している。
↓
オープニング映像
↓
説①タイトル
新婦は新郎の「大クセ」が気になる説
↓
説①前フリ
同棲して一緒に居る時間が長い2人。
彼氏彼女の関係の時には知らなかったお互いのことも徐々にわかってきているのだろうか？そこで今回は新婦が一緒にいる時間が長くなったからこそ、気になり始めた新郎の大クセを新郎自身に当てていただきます。
↓
隠し撮り新婦
02:49:00～ 旦那の変な癖は？ 牛乳とヨーグルトを食べ過ぎるのは良くない
02:49:55～ 指をはじめ全身の骨をポキポキやる大癖がすごい
↓
続いての検証はコチラ！
↓
説②タイトル
新郎は新婦と喧嘩した時の対処法をきかれたら本当はただ怒られているだけなのに一丁前に男気な回答をする説
↓
説②前フリ
普段から仲が良く、愛し合っている二人でもたまには喧嘩もする。普段から穏やかな性格の新郎は、愛する新婦に対して、どのような対応をするのか。
テロップ：果たして新郎の対応は？
↓
隠し撮り新郎
02:05:22～ 怒られたら放置するのが一番まずいね。
（お祭りの御神輿を見てのエピソード）
02:07:08～ ドライな感じがずっと続くよりは、俺がめっちゃ根気強くなれば良いだけだから
↓
続いての検証はコチラ！
↓
皆さんはプロポーズといえば、、、
どんなイメージだろうか。
新郎と新婦は付き合って約1年半。
記念日旅行の最終日にその瞬間は訪れた。
感動のプロポーズ！
↓
新郎隠し撮り
01:28:30～ プロポーズの時の話 突然だったけどうまくいった。あっちは驚いてた。
テロップ：新郎は自身のプロポーズにご満悦である
↓
テロップ：一方、新婦は…
↓
（突然真っ暗になって、ろうそくが1本だけひゅるるーって笑 すっぴんジャージだし！笑）
↓
お互いに最幸の時間であったことは間違いない。ただお互いの受け止め方が異なっている状態で今日を迎えている。果たしてこのままでいいのか……
↓
そこで最後の検証はコチラ！
↓
プロポーズの思い出を
『最幸』に統一する説

やりたい事がまとまって全体の流れを作れそうなら良いのですが、作るのが初めてで、どうまとめたらいいか分からないという事もあります。そんな時は一人で考えずにプロに相談してみましょう。リモートスタジオの編集マンは色々な動画を作ってきています。過去の事例も交えつつ、まとめ方を提案しますので、きっと参考になりますよ。

構成が出来上がったら、いよいよ編集が始まります。全体構成に従って隠し撮り素材をカットして並べたり、文字やナレーションを入れて水曜日のダウンタウン風に作っていきます。編集作業自体はリモートスタジオで行いますので、お客様の方でする作業はありませんが、新郎新婦の写真が必要になったりして追加素材を準備していただく事もあります。

編集開始から1週間後、チェック版動画のURLが送られてきます。スマホとパソコンで動画を再生して確認してください。そこから修正作業に入ります。
修正はメールでもテレビ電話でもどちらでも対応できます。デザインの変更や音楽など、修正指示を文章で表現しにくい場合は直接話しながら修正するのがスムーズです。

余興ムービーの完成です。DVDかブルーレイに変換して納品します。高クオリティすぎて新郎新婦の度肝を抜くのは確実。上映するのが楽しみになっている事でしょう。
スケッチブックリレーやメッセージ動画など定番の余興動画よりも手間はかかりますが、水曜日のダウンタウン風余興ムービーは、かけた手間を裏切らないクオリティに仕上がります。仕上げてみせます。プロの編集で。余興で絶対に盛り上げたいんだという方はぜひリモートスタジオにお任せください。

些細なことでもお気軽にご相談ください。
15年以上動画を作ってきた経験が、きっとお客様のお役に立てるはずです。専門用語を羅列したり、押し売りをするなどといったことはありません。安心してご相談ください。